ディップアート(アメリカンフラワー)を始めたいけど、ストレンスナーを油性と水性どちらにしたらいいか悩んでいませんか?
ストレンスナー(強化液)は、
- ワンサイズしか売っていないのに容量が大きい(700ml)
- 価格もそれなりにする(約4,500円)
ので、失敗したくないですよね。
そこでこの記事では、実際に油性と水性の両方のストレンスナーを使用した経験を元に以下を比較しました。
- 作業中の匂い
- 乾かしやすさ
- 作業道具との相性
- 仕上がり
- 開閉の簡易性
- 廃棄方法の簡易性
どちらのストレンスナーを購入するか悩んでいる方は、この記事を読んでぜひ参考にしてください!
ストレンスナー(油性・水性)の比較①作業中の匂い
ストレンスナーの匂いについての比較結果は以下の通り。
- 油性:強めなシンナー系のマッ〇ーの匂い
- 水性:少なめな接着剤系の図工室の匂い
やはり匂いの少ない水性がオススメなんですが、それぞれについて詳しくみていきます。
油性ストレンスナーの匂いはシンナー系の〇ッキーの匂い
「油性のストレンスナーの匂いはキツイので、室外または換気のしやすい玄関などで使用している」といった口コミを見て、購入を躊躇している方も多いと思います。
もちろん私もそのうちの一人でした。
どれほどの匂いかと緊張感のなか実際に開封して感じたのは、いわゆるマジックのマ〇キーの匂い。
匂いがキツイと散々聞いてからの嗅いだことある匂いだったので、確かに強い匂いだけど拍子抜けした、というのが正直な感想です。
しかしながら十分換気可能な作業部屋がない限り、家族の共有スペースでの作業は難しいぐらいの匂いはします。
水性ストレンスナーの匂いは接着剤系の図工室の匂い
水性のストレンスナーは匂いが少ないとラベルにも書かれています。
実際に匂いは少なく、図工室で嗅いだことあるような匂いです。
体感としては、家族が寝静まってから夜な夜な作業しても文句が出ないくらいの匂いがあるかないか、というぐらい優秀です。
ストレンスナー(油性・水性)の比較②乾かしやすさ
ストレンスナーの乾かしやすさの比較結果は以下の通り。
乾燥時間 | 塗り重ね間隔 | 乾燥環境 | |
---|---|---|---|
油性ストレンスナー | 1~2時間 | ー | 段ボール性などの溶けない乾燥台が必要 |
水性ストレンスナー | 30分 | 1~2時間 | ディップ液後の乾燥台(スタイロフォームなど)と兼用可能 |
引用元:商品ラベル
油性は何かと時間がかかり、水性は回転早めで作業できます。
またストレンスナーを付けた後は乾燥台に差して乾かしますが、
水性はディップ液の時と同じスタイロフォームなどの乾燥台で大丈夫ですが、油性は垂れるとスタイロフォームが溶けてしまいます。
そのため油性ストレンスナーの場合は、別途プラモデルの乾燥に使うような段ボールの乾燥台の用意が必要です。
ストレンスナー(油性・水性)の比較③作業道具との相性
ストレンスナーと作業道具との相性についての比較結果は以下の通り。
専用スプレーで着色する場合 | 使用ワイヤーの注意点 | |
---|---|---|
油性ストレンスナー | 推奨 | ー |
水性ストレンスナー | 白色をのぞき非推奨 | 真鍮や銅のワイヤーには使用しない |
ディップアートの道具との相性だと、油性のストレンスナーの方が色々考えずに使用できます。
手法の一つとしてファンシーカラースプレーといったスプレーで着色する場合は、油性のストレンスナーの使用が推奨されています。
一方、水性ストレンスナーにひたすとスプレーは流れてしまいます。(白色スプレーを除く)
また、水性ストレンスナーは真鍮や銅のワイヤーには使用しないようラベルに明記されているので、使用予定のワイヤーを確認してください。
ストレンスナー(油性・水性)の比較④仕上がり
ストレンスナーを付けたあとの仕上がりについての比較結果は以下の通り。
- 油性:よりクリアな透明感、耐水性あり
- 水性:少しマッドな透明感、耐水性なし
ディップアートでどういったものを作るかにもよりますが、仕上がりでいえば油性ストレンスナーがオススメです。
また、身に着けて出かけるようなものを作る場合は、耐水性のある油性ストレンスナーを使った方が安心できます。
ストレンスナー(油性・水性)の比較⑤開閉の簡易性
ストレンスナー開閉の簡易性についての比較結果は以下の通り。
- 油性:困難(マイナスドライバーやカンオープナーで開けて、ゴムハンマーで閉める)
- 水性:簡単(プラスチックキャップなのでひねるだけ)
油性はキツイ匂いを閉じ込める必要もあるので開封に手間がかかります。
早速それぞれについて詳しく見ていきます。
油性ストレンスナーの蓋の開閉には道具が必要
油性のストレンスナーはペンキ缶のような形状をしているため、蓋を開けるのにとても苦労しました。
私はマイナスドライバーで開けましたが、できればカンオープナーなどペンキ缶を開ける用の道具の方が良いかも。
マイナスドライバーでやったら蓋の縁が伸びてしまい、開けれずに捨てることになるかと思いヒヤヒヤしました。
(伸びた縁を押し戻したりしてなんとか開けました。)
同様に蓋を閉めることも難しいです。
ゴムハンマーで叩いてはめ込みますが、周囲への音や振動が気になります。
開封の大変さがあるので容器を移したいですが、ストレンスナー(油性)はプラスチックを溶かすので、安易に移し替えもできず…。
また、密閉度でいうとやはり缶が優秀なため、結局そのままにして袋に包んで保管しています。
水性ストレンスナーの蓋の開閉は手でひねるだけ
水性のストレンスナーはプラスチックのボトルに入っています。
蓋もねじるだけでとれるいわゆるキャップタイプのため、手でひねれば簡単に開閉できます。
開封に手間があるとちょっと億劫になりますよね。そういった点では水性はオススメと言えます。
ストレンスナー(油性・水性)の比較⑥廃棄方法
ストレンスナー廃棄方法の比較結果は以下の通り。
- 油性:新聞紙などに塗って乾燥させて廃棄
- 水性:都道府県知事の専門の廃棄物処理業者に委託
乾燥させるのは大変ですが、廃棄物処理業者に委託も面倒ですね…。
購入したらディップアートを楽しんで、使い切ってしまうのがよさそうです。
まとめ:目的や作業環境にあったストレンスナーでディップアートを楽しもう!
この記事では油性と水性のストレンスナーについて、実際に使用した感想をもとに以下を比較しました。
油性ストレンスナー | 水性ストレンスナー | |
---|---|---|
作業中の匂いのなさ | × | 〇 |
乾かしやすさ | × | 〇 |
道具との相性 | 〇 | × |
仕上がり | ◎ | 〇 |
開閉の簡易性 | × | 〇 |
廃棄方法の簡易性 | △ | △ |
匂いや使い勝手などはもちろん、何を作るかによってもどちらが良いかは変わってきます。
自分の目的や作業環境をふまえて、油性と水性のどちらのストレンスナーを使うか検討してくださいね!
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